嫌な虫たちと上手に付き合うお手伝い


地球上に生活する限り、いろいろな生物と関わりを持って生きていかなくてはなりません。

 

虫たちの多くは、それぞれの役目を果たしながら、食べたり食べられたりしながら生きています。

大自然の一部として何かしらの役に立っている場合が多いのです。

 

頭ではわかっていても、嫌なものは嫌。

 

そんな方たちのために、私は人間と虫たちが上手に付き合っていく方法、もしくは必要以上に接触しない様は方法を選択して、サービスを提供しています。

人間が完全に自然から離れることはない。あくまで人間は自然の一部だ。

~エーリッヒ・フロム~

私は新潟県五泉市の害虫駆除業者です。

初体験は中1の夏の夜


今まで、誰にも話したことのないことをここでお話しします。

 

中学一年生の夏のことです。

私の家は古くて隙間だらけでした。

夏になると、いろんな虫やカエルなどの生き物が、家の中に入ってい来るような環境で私は育ちました。ですので、二人の姉がいるのですが、二人共虫が苦手だったので、家の中で虫やカエルを見つけては、キャーキャー騒いでいたのですが、私が掴んで外に逃がしていました。その時は小さな優越感を当時の私は感じていたのかもしれません。

 

そんな、虫に対して恐怖心など感じない当時中学1年生の私に思いもよらないことが起こったのです。

 

夏の夜のことです。夢の中で、突然の冷たい雨のしずくが顔にあたったのです。その冷たさは、夢にしてはあまりに現実的な冷たさでしたので、もしかしたらその瞬間に私は半分目覚めていたのかもしれません。

その雨だれを私は手で拭いました。すると何者かが枕元で動くのを感じ、私は目を覚まし、寝ぼけ眼で暗がりにその気配の正体を探しましたが、その気配の主を見つけることはできませんでした。

その時の私は、その未確認の気配が夢の中の出来事なのか、現実の物体が移動した音なのか、判断できずに、また眠気に負けて判断することをやめたのか、今となってはわかりませんが、また眠るという選択をしました。

 

不思議なことに、夢のつづきというものが見れることがありますが、その時も夢の続きが再開されたのです。先程、雨の粒が私の顔に当たりましたが、今度は、雨の粒が私の襟首から背中へとススス落ちていったのです。その冷たさは、私を再び目覚めさせるには充分でした。私は違和感と冷たさで体をくねらせ、違和感を感じる背中を布団にこすりつけるような動作をしました。その瞬間、激痛を背中に感じました。熱い爪のようなものを押し当てられるような痛みで、その力がさらに強くなっていったように感じました。

 

あまりの痛さのため、うめき声のようなものしか出てきませんでした。

パジャマを脱ぎ捨て、部屋の電気を点けてみると、そこには今まで見たことの無い太くて大きなムカデが体をくねらせていました。

私はそのムカデを夢中でハエたたきで叩きのめしたと、記憶しています。



そのムカデの太さ、長さ、顎の力の強さにも驚きましたが、私は自分の身に起こった理不尽な出来事に驚いていました。こんなことが自分の身に起こるなんて・・・。まるで大災害に遭遇したかのように、呆然としていました。

 

これが、私とムカデとの忘れることのできない出来事です。